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2024/11/21 23:11 |
この金髪豚野郎!
近頃流行りの言葉で始めましたが、
今は、金髪豚野郎になってしまった春風亭小朝師匠、
昔は「横丁の若様」って言われていたのにね。

まあ、私生活のいろんな事はともかく、
この人くらい、落語の将来を考えつつ
いろんな事を実際に仕掛けている人はいないね。

実験的な事もする。
プロデュースもする。
古典落語でも豊かな表現力を発揮する。

でも、昔、若手真打だった頃、
小朝さんがNHKの収録で「雛鍔」をやった時は、
進行をしていた談志師匠にケチョンケチョンにやられてたなあ。

確か
「こいつの落語は、黒門町や志ん朝が作り上げたものから一歩も出てない噺だ。」と酷評した後、聴衆に向って
「こいつは若くで調子に乗ってるから、こういうところで叱ってやらないとダメなんですよ。お客さん。」って言ったと思うね。

小朝さんは、
「アタシも、志ん朝師匠の噺は素晴らしいと思ってまして、そこから膨らましてやっているんですけどね。」と言っていたような。

同じく出演者だった圓楽師匠が、
「アタシたちは、彼に将来を期待しているから、厳しい事を言うわけでね。」と言ってその場は終わったんだけど、

聴いてて「オイオイ」と思った記憶があります。

アレから20年もたったかな?
談志さんも圓楽さんも、落語協会を抜け、
野球でいうメジャーである落語協会に残っているのは小朝さんだけなんだからね。

金髪豚野郎でマスコミを賑わす昨今は寂しくもあるアタシです。

小朝さんの「厩火事」は好きです。

髪結いのお崎が、亭主の非道を仲人のおじさんに愚痴りながら、
その口の端々に亭主への諦めきれない愛情を滲ませるシーンの描写は秀逸で、新聞記者が「小朝師がそこまで女性の心理を表現できるのは気味が悪い」みたいに書いていたのが印象的。

丁度その頃、フジの番組「笑ってる場合ですよ」の中で、
「小朝ホモ説」がネタになっていたせいもあったんだろう。

「子別れ」もよかったね。
これも昔NHKで聴いた。

亀吉と熊さんの実の親子と名乗れずに交わすやり取りがよかったなあ。
涙ものなんですよ。

でも、終えた後、「いい噺ですね。」とマイクを向けるアナウンサーに、
「でも、この話もう古いでしょう?そこんところがね。」と
演出に苦慮しているようなことも言っていた。

いつもいつも落語の事を考えている。
でも、彼の多趣味と才能はそれを許してくれない。
協会の理事を辞めても、
彼を中心にイベントとしての落語が回るのは間違いない。

もう、頭剃っちゃったら?
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2008/11/02 11:31 | Comments(0) | TrackBack() | 落語

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