まずは、ニュースからね。
「日本テレビの男子アナウンサー6人が19日、「大銀座落語祭」で落語家デビューした。春風亭小朝(53)の前で先日行われた高座試験の結果が本番前に発表され、全員合格。約100人の観客を前に、藤井恒久アナ(38)が「お菊の皿」、羽鳥慎一アナ(37)は「あくび指南」、菅谷大介アナ(36)は「がまの油」、森圭介アナ(29)は「片棒」、高橋雄一アナ(32)は「やかん」、桝太一アナ(26)は「宮戸川」を汗だくで熱演。独自のクスグリも入れて笑いを誘った。この模様は同局が9月7日午後1時25分から放送、DVDとしても発売。」
アタシは落語好きな人なら、別に結構だと思います。
リスペクトがあるなら誰が高座に上がったってOKです。
頑張っていただきたいし、是非、落研以外にも落語というわ芸を広げてもらいたい。
宴会で、ノド自慢、歌自慢の他に、落語自慢がいてもいい。
昔は宴会の真ん中、盛り上がってきたあたりで、上司が、
「おい、誰か一曲やれ」と促すと、
少し歌の上手い若手が、なるべく上司の理解しうる程度の歌を歌ったもんです。
セクハラがなかったときは女の子が歌いたくも無いピンクレディーを歌ったりしてね。
アタシの新人時代は細川たかしや沢田研二を歌うと盛り上がった。
最近はサザンらしいですね。年長者も若者も共通で理解できるアーティストは。
いや、そんな感じで、上司が演芸を促すんですな
「おい、誰か一席やれ」
「はい、では」と言って目配せすると、
若手から代表して一人前に出て
「では…、一席バカバカしいお笑いを…」とやる。
宴会芸って廃れましたね。
昔、宴会になったらどうしようって仕事そっちのけで悩んだりしたもんです。
一次会が、大人数で居酒屋、二次会がカラオケ屋になって、
歌の上手い人は増えたけど、
芸のある素人は少なくなりました。
ま、やりたいなどと思わないけど。
今回、アナウンサーが落語を習って発表する。
小朝さんが企画したものでしょう。
本職以外の人が落語をやると、面白いですよね。
昔、名人劇場で見たビートたけしの「落語チャンチャカチャン」なんて最高だったなあ。
まだ談志家元が立川流を起こす前ですよ。
うろ覚えだが、いろんな落語をモザイクみたいに組み入れたもので、
筋としてはわけが分からなくなってたんだけど、
サゲだけは覚えています。
確か最後に
「よく来たね、さ、どうぞ、お上がんなさい 上がった上がった上がった…たーがーやー」ってやったんです。
(違ったかな~)
スゲーな、と唸りましたね。
古典大好きだったアタシも、この切り方には驚きました。
落語って話芸をバラバラにしてたけしの感性で組み立てなおした、
逆に本職の落語家じゃできないパロディーでしたよ。
新作の落語家さんは、古典の枠組みに乗っ取り現代の味付けで語るわけなんですけど、
噺そのものは落語という枠組みからはみ出していないんですね。
圓丈師匠以降、今の新作落語になると、枠組みそのものが破壊されたため(昇太、白鳥など)
もう新しさはないかも知れないんですが。
たけし落語はそれ(オチ)に留まらない。
その後に「もういちど、勉強し直して参ります」とやって 引っ込むんです。
思わず文楽か!って突っ込みたくなった。
でも、あの時のビートたけしは、まだ落語家(立川流)ではなく
単なる「落語好き」だったと思うんだよね。
落語好きな素人が自分の感性で落語の枠組みを作り変え、落語として発表したワケです。
たけしには、感性という才能があったんですね。
だから、映画の世界に進むとその才能は漫才師以上の有名人になった。
ただ、思うんです。
あの調子で、落語の道に進んでいたら、大銀座落語祭があったら、
絶対にナンちゃんより先に落語をやっていたろうし、
トリをとる事だってあったはず。
さて、話題を戻しましょうね。
大銀座落語祭ではいろんな人が落語に挑戦していて、
これはたぶん小朝さんの狙いなんだよね。
落語の大衆化、一般化の試みってやつ。
だから、今回最後になる落語祭で顔の知れている話のプロであるアナウンサーに
高座試験という形で落語に挑戦させたのはわかる。
その様子を放送してもOKっす。
でも、DVDにして売るのはどーよ。
金とるなよ。
ユーチューブに流せばいいじゃん。
そこまでやったら、素人落語に金を払うのかって話になる。
まあ、高座試験に合格したわけから、金取れる芸なのかも知れないけど。
落語の大衆化の方向は正しいですよ。
伝統演芸として歌舞伎の道を歩むよりはいい。
いくら落語ブームだといっても、
アタシは今年に入って落語をナマで聴いてない。
ブームくらい怖いものはない。いつ消えるかわからないんだから。
まだジャンルとして生き残りをかけているんですから。
それでも、思っちゃう。
アナウンサーの落語に金は払えるかよ?って。
アタシはプロの芸には金を払ってもいいけどね。
今回の試みがどんな意味を持つのか?
偉そうなこと言っても、
アタシはまだ一席も落語を語れないし、今回の試みも聞いてないからよくわからない。
少なくとも、落語が普通に効ける環境が整ってくれればいいな、と思う。
ゴメンなさい、オチはないです。
「日本テレビの男子アナウンサー6人が19日、「大銀座落語祭」で落語家デビューした。春風亭小朝(53)の前で先日行われた高座試験の結果が本番前に発表され、全員合格。約100人の観客を前に、藤井恒久アナ(38)が「お菊の皿」、羽鳥慎一アナ(37)は「あくび指南」、菅谷大介アナ(36)は「がまの油」、森圭介アナ(29)は「片棒」、高橋雄一アナ(32)は「やかん」、桝太一アナ(26)は「宮戸川」を汗だくで熱演。独自のクスグリも入れて笑いを誘った。この模様は同局が9月7日午後1時25分から放送、DVDとしても発売。」
アタシは落語好きな人なら、別に結構だと思います。
リスペクトがあるなら誰が高座に上がったってOKです。
頑張っていただきたいし、是非、落研以外にも落語というわ芸を広げてもらいたい。
宴会で、ノド自慢、歌自慢の他に、落語自慢がいてもいい。
昔は宴会の真ん中、盛り上がってきたあたりで、上司が、
「おい、誰か一曲やれ」と促すと、
少し歌の上手い若手が、なるべく上司の理解しうる程度の歌を歌ったもんです。
セクハラがなかったときは女の子が歌いたくも無いピンクレディーを歌ったりしてね。
アタシの新人時代は細川たかしや沢田研二を歌うと盛り上がった。
最近はサザンらしいですね。年長者も若者も共通で理解できるアーティストは。
いや、そんな感じで、上司が演芸を促すんですな
「おい、誰か一席やれ」
「はい、では」と言って目配せすると、
若手から代表して一人前に出て
「では…、一席バカバカしいお笑いを…」とやる。
宴会芸って廃れましたね。
昔、宴会になったらどうしようって仕事そっちのけで悩んだりしたもんです。
一次会が、大人数で居酒屋、二次会がカラオケ屋になって、
歌の上手い人は増えたけど、
芸のある素人は少なくなりました。
ま、やりたいなどと思わないけど。
今回、アナウンサーが落語を習って発表する。
小朝さんが企画したものでしょう。
本職以外の人が落語をやると、面白いですよね。
昔、名人劇場で見たビートたけしの「落語チャンチャカチャン」なんて最高だったなあ。
まだ談志家元が立川流を起こす前ですよ。
うろ覚えだが、いろんな落語をモザイクみたいに組み入れたもので、
筋としてはわけが分からなくなってたんだけど、
サゲだけは覚えています。
確か最後に
「よく来たね、さ、どうぞ、お上がんなさい 上がった上がった上がった…たーがーやー」ってやったんです。
(違ったかな~)
スゲーな、と唸りましたね。
古典大好きだったアタシも、この切り方には驚きました。
落語って話芸をバラバラにしてたけしの感性で組み立てなおした、
逆に本職の落語家じゃできないパロディーでしたよ。
新作の落語家さんは、古典の枠組みに乗っ取り現代の味付けで語るわけなんですけど、
噺そのものは落語という枠組みからはみ出していないんですね。
圓丈師匠以降、今の新作落語になると、枠組みそのものが破壊されたため(昇太、白鳥など)
もう新しさはないかも知れないんですが。
たけし落語はそれ(オチ)に留まらない。
その後に「もういちど、勉強し直して参ります」とやって 引っ込むんです。
思わず文楽か!って突っ込みたくなった。
でも、あの時のビートたけしは、まだ落語家(立川流)ではなく
単なる「落語好き」だったと思うんだよね。
落語好きな素人が自分の感性で落語の枠組みを作り変え、落語として発表したワケです。
たけしには、感性という才能があったんですね。
だから、映画の世界に進むとその才能は漫才師以上の有名人になった。
ただ、思うんです。
あの調子で、落語の道に進んでいたら、大銀座落語祭があったら、
絶対にナンちゃんより先に落語をやっていたろうし、
トリをとる事だってあったはず。
さて、話題を戻しましょうね。
大銀座落語祭ではいろんな人が落語に挑戦していて、
これはたぶん小朝さんの狙いなんだよね。
落語の大衆化、一般化の試みってやつ。
だから、今回最後になる落語祭で顔の知れている話のプロであるアナウンサーに
高座試験という形で落語に挑戦させたのはわかる。
その様子を放送してもOKっす。
でも、DVDにして売るのはどーよ。
金とるなよ。
ユーチューブに流せばいいじゃん。
そこまでやったら、素人落語に金を払うのかって話になる。
まあ、高座試験に合格したわけから、金取れる芸なのかも知れないけど。
落語の大衆化の方向は正しいですよ。
伝統演芸として歌舞伎の道を歩むよりはいい。
いくら落語ブームだといっても、
アタシは今年に入って落語をナマで聴いてない。
ブームくらい怖いものはない。いつ消えるかわからないんだから。
まだジャンルとして生き残りをかけているんですから。
それでも、思っちゃう。
アナウンサーの落語に金は払えるかよ?って。
アタシはプロの芸には金を払ってもいいけどね。
今回の試みがどんな意味を持つのか?
偉そうなこと言っても、
アタシはまだ一席も落語を語れないし、今回の試みも聞いてないからよくわからない。
少なくとも、落語が普通に効ける環境が整ってくれればいいな、と思う。
ゴメンなさい、オチはないです。
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