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2024/04/25 05:42 |
レッドカーペット症候群
最近、車の中で「漫才名人選」を聴いてるとたけけです。
子供の頃聴いた「かしまし娘」にまたはまっております。
どーして、古くならないんだろうね。
やっぱり、芸の古典ってあるのね。
ただし、その人に限定してしまうのが、この種の芸の哀しいところ。

北斗神拳みたいに相伝とはいかない。

正司姉妹の間と芸は伝えられない。

宮川左近の笑いも引き継ぐ人はいない。

順子・ひろしの芸も…あー、もったいない。

そのあたり考えると、最近のレッドカーペット芸人って
演芸と言えるのかな?と思っちゃうなあ。

いや、芸はあるんですよ。芸は。
今風の芸が時代を席巻しているといっていいですよね。

「ザ・パンチ」なんて好きですよ。
あのひたすら嘆くっていいですよね。
その分、会い方のキャラが弱い気がするけど。
あの芸なら別に1分にしなくてもいいんじゃないの?みたいな。
もう少し、つなぐ話題があればね。
1分だから、いきなり「嘆き節」にはいっちゃう。
嘆きフレーズがこのコンビの笑いの命でキモ。
発想がぶっとべばそれだけ、笑いになる。
「砂漠の真ん中でラクダから落とされて~、置き去りにされなよ~」
なんてその場では結構笑えた。

ああいう 噛みあわない芸ってのは、「のいる・こいる」や「えつや・ひでや」みたいな現役の芸人さんにいっぱいいますからね。

あんまり畳み掛けるのをこういう場でタダで見せすぎちゃうと、
ライブで見るインパクトがなくなるし、
すぐに息詰まる恐れもある。
「哀しい時~」
もそんなもんだよね。
※いつもここから…好きだったけどね。

アタシ、レッドカーペットは嫌いじゃないんですよ。
ただ、レッドカーペットだけでしか受けそうもない?芸人さんがいっぱいいるのも不安です。
だって、今の笑いはあくまでもメディアの中にあるんだもの。
寄席にはないんだもの。

寄席に行かなければ見られない芸と、
テレビのチャンネル捻れば見られる芸は
本当は違うんだよね。

テレビで生き残る芸人って、楽屋話の上手い人になってますよね。
ほら、「すべらない話」ね。
アノ手の話芸を「芸」として視聴者はみてくれないんじゃないのかね?

もちろん、本当の彼らのファンはルミネやホールやライブハウスに足を運ぶでしょう。
そこで、「本当の」彼らの芸を見るんでしょう。
その他大勢の人たちにとって、
もうダウンタウンやナインティナインや雨上がり決死隊やキングコングあたりは
世間的には司会者芸人でしょう?
楽屋芸人でしょう?
彼ら、そう思ってないだろうケド。
後輩芸人達も、結局その当たりを狙ってる。

精力的にライブをやってる爆笑問題やさまあ~ずなんかも、
司会者芸人になってる。
司会芸だけで(見る人)みんな満足しちゃって
みんな寄席にもライブにも足を運ばない。

アタシがそうだもの。
「エンタ…」見て「笑金」見て「レッドカーペット」見て「すべらない話」見たら、
わざわざ芸を見に行かなくても「そこそこ笑える」
この種のお笑いブームは、
実は演芸の危機なんじゃないかな?って思ってるのはアタシだけかしらん?

でも今、もっと怖いのは、
レッドカーペットというスタイルが、
笑いにイラチな今の人に合ってるんじゃないか?って事です。
そのうち3分以上の芸を見るのに飽きちゃう人が増えてくるんじゃないかな?
芸人は1回ひとネタ以上要らなくなる。

ライブで10分以上かかる漫才芸が要らなくなってしまうんじゃないかな?
考えすぎかな?
そのあたりは、落語より深刻な気がするな。
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2008/08/03 09:54 | Comments(0) | TrackBack() | 漫才

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