浜美雪「師匠噺」という本を読んだ。
2回目の読書である。
要は、落語家の師匠と弟子の事について書いてるだけなんだけど、
これがまた、なんとも面白い。
登場するのは
・笑福亭松鶴と鶴瓶
・春風亭柳昇と昇太
・柳家小さんと柳亭市馬
・桂文枝とあやめ
・柳家さん喬と喬太郎
・古今亭志ん朝と志ん五
・三遊亭圓丈と白鳥
・春風亭小柳枝・柳昇と瀧川鯉昇
・林家こん平とたい平
・柳家小三治と喜多八
・林家木久蔵と彦いち
・立川談志と志の輔
みんな濃いですな。
この師匠にしてこの弟子あり。
読み進めると、元々他人同士の関係にしか過ぎない、
師匠と弟子との関係は偶然の積み重ねにすぎないのに、
必然に見えてくるから面白い。
ハチャメチャな松鶴師匠についたハチャメチャな弟子の鶴瓶
実際は噺をほとんど教わってないこの弟子が、最近師匠に似てきてるのはなぜだろう?「師匠、稽古付けてください」「いやや!」
いやや、ってねえ…。
飄々として意外と闘う落語家でもある柳昇と昇太も面白い。
本当は古典ができるのに「新作ができなくなったと思われるのが嫌で」80歳を過ぎても新作を書き続けた柳昇師匠は物凄い。
この一代限りの強烈な芸風を持つ師匠についた昇太も、
「古典は天然の鯛で新作は養殖。ボクは自分好みの鯛を養殖したい。」
として古典と闘い続ける。
狂気の師匠(家元)談志からショック療法で既成概念の破壊する事を教わるサラリーマン出身の志の輔。
夜中に電話がかかってきて、あわててバイクを飛ばして師匠の家に行くと、「悪いが冷蔵庫からラップにくるんだシラスを出してくれ」だと。
アタシなら暴れるね(苦笑)
でも、こうした俺の弟子になるなら、俺の納得するような行動と勉強をしろ。という強烈な師匠がいて、現在の志の輔があるわけで。
いちいち書いていたらきりがないけど。
図書館にあったら是非ご一読をお勧めします。
なるほどと思ったのが「まくら」という前書き。
師匠と弟子という意外な関係。
本当の家族じゃないから、いつでも解消可能なこの関係が、
本当に濃く見えるのは芸があるから。
それも、特に稽古もつけてないのに芸風が師匠に似てくるという不思議。
芸とは何だろう?
継承とはどういう事なんだろう?と考えさせる本です。
2回目の読書である。
要は、落語家の師匠と弟子の事について書いてるだけなんだけど、
これがまた、なんとも面白い。
登場するのは
・笑福亭松鶴と鶴瓶
・春風亭柳昇と昇太
・柳家小さんと柳亭市馬
・桂文枝とあやめ
・柳家さん喬と喬太郎
・古今亭志ん朝と志ん五
・三遊亭圓丈と白鳥
・春風亭小柳枝・柳昇と瀧川鯉昇
・林家こん平とたい平
・柳家小三治と喜多八
・林家木久蔵と彦いち
・立川談志と志の輔
みんな濃いですな。
この師匠にしてこの弟子あり。
読み進めると、元々他人同士の関係にしか過ぎない、
師匠と弟子との関係は偶然の積み重ねにすぎないのに、
必然に見えてくるから面白い。
ハチャメチャな松鶴師匠についたハチャメチャな弟子の鶴瓶
実際は噺をほとんど教わってないこの弟子が、最近師匠に似てきてるのはなぜだろう?「師匠、稽古付けてください」「いやや!」
いやや、ってねえ…。
飄々として意外と闘う落語家でもある柳昇と昇太も面白い。
本当は古典ができるのに「新作ができなくなったと思われるのが嫌で」80歳を過ぎても新作を書き続けた柳昇師匠は物凄い。
この一代限りの強烈な芸風を持つ師匠についた昇太も、
「古典は天然の鯛で新作は養殖。ボクは自分好みの鯛を養殖したい。」
として古典と闘い続ける。
狂気の師匠(家元)談志からショック療法で既成概念の破壊する事を教わるサラリーマン出身の志の輔。
夜中に電話がかかってきて、あわててバイクを飛ばして師匠の家に行くと、「悪いが冷蔵庫からラップにくるんだシラスを出してくれ」だと。
アタシなら暴れるね(苦笑)
でも、こうした俺の弟子になるなら、俺の納得するような行動と勉強をしろ。という強烈な師匠がいて、現在の志の輔があるわけで。
いちいち書いていたらきりがないけど。
図書館にあったら是非ご一読をお勧めします。
なるほどと思ったのが「まくら」という前書き。
師匠と弟子という意外な関係。
本当の家族じゃないから、いつでも解消可能なこの関係が、
本当に濃く見えるのは芸があるから。
それも、特に稽古もつけてないのに芸風が師匠に似てくるという不思議。
芸とは何だろう?
継承とはどういう事なんだろう?と考えさせる本です。
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