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2024/05/08 05:14 |
不況の世は気楽に無責任に~昭和のいるこいる
いや~、高田純次さん大好き!


元祖無責任男「植木等」の佇まいを継ぐ人は所ジョージか、と80~90年代は思われていたけど、今や高田純次さんがぶっちぎりです。
昔、明石家さんまさんが「生きてるだけで丸儲け」という言葉を残したけど、その言葉を生きていると思わせる人は芸界広しと言えども、高田さん以外には考えられないね…。さんまさんだって、たけしさんだって実際は働きづめに働いているイメージあるものね。
世の中、大不況で明日の飯にも困る人だっているこの国で(いや、アタシも4年前には失業者だったんだから、他人の事は言えないね。)あの人みたいになりたいと思っちゃうもの。

…おっと、高田さんの話じゃなかったですね。
でも、こういう芸風の人って演芸の世界には、
川柳川柳さんや快楽亭ブラックさんみたいなサンプルがいっぱいいます。
まあ、これは芸風というより生き様かも知れませんが…。

芸風でいうと、個人的に軽~いおかしさがある点で、
のいるこいる師匠が最近は一番ですね。

最近は…なんて、あの2人を寄席で初めて見たのはもう30年以上前だと思うんだけど、この前正月のお笑い番組に出たのを見るとほぼ…ではなく全く同じ!

結成は1966年っていうから、結成42年目。
それ考えたら近頃のお笑いはすぐ解散するね。
アタシが小学生の頃からヘッヘホッホやってたって事でしょう?
あの芸風がいつできたかはわからないけど、
ずっと同じことやって…いや、それを変えずに今になって売れて来たのは何だろう?

変えなかった事が、逆に今になって時代が追いついて来たのか?
不況の中、深刻な空気を軽く吹き飛ばして欲しいって事かな?
いずれにせよ。
今日もこいる師匠は、景気の行方に震えるわれわれを煙にまく。
そんな眉間にしわを寄せるな。
その顔が不景気だってんだ。気楽に行こうよ。
俺たちを見ろよ。笑って楽になれ。
40年以上もこれやってんだ。
ずっとやってりゃいい事あるさって。

いや、そうは言ってもね…
「はいはいはいはい、そうそうそうそう、しょーがねーしょーがねーしょーがねーって、謝っちゃえばいいや、はいはいはいはい…」

…全く敵わねぇや。
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2009/01/05 00:50 | Comments(0) | TrackBack() | 漫才
飄々として~柳家小三治
御慶!

落語好きならわかってくれるとは思うんだけど、
正月と言えば初席の寄席。
まだ改装前の池袋演芸場で、志ん馬さん(故人)が高座に上がるなり、
「この池袋演芸場で『お膝送りを願います』なんて言葉を聞くなんて、戦後以来なかった事で…」とマクラを振れば、笑いが取れるような時期だった。
トリはこれも故人の蝶花楼馬楽師匠。
「品川心中」をボソボソと語ってたなぁ。
で、今回は馬楽さんじゃなくて、小三治さんの事を話したいの。
あの師匠は、よーく知ってるんだけど、
よく考えたらあの人の噺、意外と聴いてない。

今、このブログ書いている時間は、
NHKで談志家元の特集を朝までやってる。
同じ小さん(先代)の弟子なんだけど、
談志さんと小三治さんは全く違うね。
己が魂をかけて古典にぶつかり取り組んで、
ついには自分が落語そのものになってしまった怪物のような談志家元に対して、小三治師匠はいつも肩の力をひょいと抜いて飄々と語っている。
談志家元の噺には博学も哲学も血も泪も汗もはっきり見えてくる。
「オレの噺で笑えねえのは、常識に縛られているお前が甘いんだ。」と思わせるような気迫がある。
小三治師匠の噺は聴いてて、クスっと笑わせる「おかしみ」と破綻のない安心をくれる。でも軽く演じているようでいて着物の下にはびっしょりと汗をかいている。

テレビのドキュメントで師匠は言ってた。
「こっちが笑わせるんじゃないんだね。(お客が)笑っちゃうんだ。」
食事毎に片手の平にいっぱいのクスリを飲んで
「これがアタシの食事だよ。」と笑ってた。
リューマチを患ってる師匠は、クスリのために体が弱く、
ちょっと風邪を引いても命が危ないくらいなんだそうな。

「落語新時代」という本の中で、著者(八木忠栄氏)のインタビューで祖師匠は言ってる。
自分はリアルであるけどリアルそうに見える『脱リアル』を目指す。それは「脱自分」でもある。
「私の場合、落語をやるって事はまず自分を否定してみないと始まらなかった。オレは落語には向いてなかった。(後略)」

これくらい自分をネガティブに捕らえ、悩み、苦しんだ末に今の境地に至ったのかね。
「笑わせる」わけでもなく、「笑ってもらう」わけでもなく、
「笑われる」わけでもなく、ただ「笑っちゃう」

アタシャ、小三治さんの噺で聴いたのは、「小言幸平衛」「三方一両損」「死神」の3つだが、恐らくもっと多く聴いてるはず。
当時はものすごく面白いわけではないが、確かに笑っちゃう。

下手したら、マクラもふらずにぷいっと噺に入り、瞬時に落語の人になってしまう。談志家元が、気分によって時に極彩色の、時に一筆書きの噺をするのに対して、小三治師匠は水彩画のような、でも奥行きの深い噺を聞かせてくれる…これは全てイメージなんですけど、わかりますかね?

それとも正月の酒を飲みすぎたせいかしらん。

2009/01/03 01:14 | Comments(0) | TrackBack() | 落語
桂三枝師匠について
ZZZ…んっ?
あーらら、もう12月じゃあござんせんか?
そういえばアタシが住む埼玉県の某所~ってほとんどみんな知ってるんだけど、来年3月に立川談志・桂三枝の二人会があるんですよ。

いや~、楽しみですね。

鬼が笑わぬようにと願うばかり。

しかし、家元、3月まで体調くずさないようにして欲しいなあ。

この二人の話とて、予想するのも楽しみです。

そんな流れで桂三枝師匠
いわずと知れた大阪落語会の頂点に立つ方ですね。
そして創作落語の大看板です。

創作落語ってのは…まあ、新作落語ですよね。
よーするに。
三遊亭円丈師匠なら実験落語ってやつだ。

新作ってのは現在古典と区別するのが難しくなってます。
東京で言うと、柳家金語楼師匠が演った「落語家の兵隊」あたりが新作らしい新作かね?
「陸軍歩兵二等卒、山下ケッタロー♪」ってやつ。
何?知らない?古い?
アタシだってオンタイムじゃない。テープで聴いたんすよ。

話がまたまた横路孝弘にずれました…いやすいません横道です。

三枝師匠。
アタシが知ってるのは、もうヤングOH!OH!からなんだけど。
創作落語の歴史は古く、S39年7月の「アイスクリン屋」から口演してるってんだから、筋金入り。
40年以上前の作品なら、ほとんど古典だよね。

S57年には、かの有名な
「ゴルフ夜明け前」(近藤勇と坂本竜馬が京都でゴルフをする噺ね。)や
「効果音の効果は効果的だったかどうか」が発表されてます。
この辺はアタシも社会人になったばかりで、何回か澤田隆二さんの「名人劇場」やラジオなんかで聴いた記憶があります。
「ゴルフ…」なんか映画にもなりました。

そんなこんなで現在三枝師匠が演じてきた創作落語は200あるそうです。
席亭三枝のいらっしゃーい亭

新作と世間言われている落語は古典に比べて鮮度が悪いのですが、
これは噺が話者のキャラクターに離れがたくくっついているからです。
三枝師匠の作った落語を弟子の方々が別な解釈で練り上げていけば、それはそれで江戸時代の新作だった古典落語と変わりなくなるのです。
本人たちがそれを望むかわわかりませんがね。

さて、
来年3月三枝師匠が何を板にかけてくるのか、
とても楽しみです。

2008/12/14 01:07 | Comments(0) | TrackBack() | 落語
この金髪豚野郎!
近頃流行りの言葉で始めましたが、
今は、金髪豚野郎になってしまった春風亭小朝師匠、
昔は「横丁の若様」って言われていたのにね。

まあ、私生活のいろんな事はともかく、
この人くらい、落語の将来を考えつつ
いろんな事を実際に仕掛けている人はいないね。

実験的な事もする。
プロデュースもする。
古典落語でも豊かな表現力を発揮する。

でも、昔、若手真打だった頃、
小朝さんがNHKの収録で「雛鍔」をやった時は、
進行をしていた談志師匠にケチョンケチョンにやられてたなあ。

確か
「こいつの落語は、黒門町や志ん朝が作り上げたものから一歩も出てない噺だ。」と酷評した後、聴衆に向って
「こいつは若くで調子に乗ってるから、こういうところで叱ってやらないとダメなんですよ。お客さん。」って言ったと思うね。

小朝さんは、
「アタシも、志ん朝師匠の噺は素晴らしいと思ってまして、そこから膨らましてやっているんですけどね。」と言っていたような。

同じく出演者だった圓楽師匠が、
「アタシたちは、彼に将来を期待しているから、厳しい事を言うわけでね。」と言ってその場は終わったんだけど、

聴いてて「オイオイ」と思った記憶があります。

アレから20年もたったかな?
談志さんも圓楽さんも、落語協会を抜け、
野球でいうメジャーである落語協会に残っているのは小朝さんだけなんだからね。

金髪豚野郎でマスコミを賑わす昨今は寂しくもあるアタシです。

小朝さんの「厩火事」は好きです。

髪結いのお崎が、亭主の非道を仲人のおじさんに愚痴りながら、
その口の端々に亭主への諦めきれない愛情を滲ませるシーンの描写は秀逸で、新聞記者が「小朝師がそこまで女性の心理を表現できるのは気味が悪い」みたいに書いていたのが印象的。

丁度その頃、フジの番組「笑ってる場合ですよ」の中で、
「小朝ホモ説」がネタになっていたせいもあったんだろう。

「子別れ」もよかったね。
これも昔NHKで聴いた。

亀吉と熊さんの実の親子と名乗れずに交わすやり取りがよかったなあ。
涙ものなんですよ。

でも、終えた後、「いい噺ですね。」とマイクを向けるアナウンサーに、
「でも、この話もう古いでしょう?そこんところがね。」と
演出に苦慮しているようなことも言っていた。

いつもいつも落語の事を考えている。
でも、彼の多趣味と才能はそれを許してくれない。
協会の理事を辞めても、
彼を中心にイベントとしての落語が回るのは間違いない。

もう、頭剃っちゃったら?

2008/11/02 11:31 | Comments(0) | TrackBack() | 落語
キング・オブ・コント
先日、テレビでやってました。
「キング・オブ・コント」

家族は面白がってみてましたよ。
バナナマンが優勝すると思ってたらしいですが。

日刊サイゾーによると大コケだったんだそうな。

もっとも、サイゾーの影響を視聴者の何人が受けるか
甚だ疑問なので、
彼らの分析は別として。アタシは今回無視します。

ただ、TKOやロバートみたいなテレビに人気者が出ていた中で、
関東エリアでは無名に近いバッファロー吾郎が優勝したのは、
そして優勝して泣いてまでいたのは、
よかったような気もする反面、最終的にジャッジさせた審査員=芸人達がバッファロー吾郎の後輩芸人だった事が思惑とは違う形で水をさしたね。

それしても、プロのコント芸人と言える人が何組いて、
何組が「すべらない話」や「アメトーク」より面白いもの~つまり楽屋話より面白いものを見せてくれるのか期待していたとすれば、「プロの芸を見せるのって難しいね」というのが感想です。

特にコントに関して言えば、SMAPや、モーニング娘。とかが普通にやってみせるわけで(志村けんさんなんかがグラビアタレントとコントやるのはまた違うけど)その中で、キャラクターに安易に頼らず、本当にギャグで会場を湧かせるのって「イロモネア」より難しいんじゃないのかな?

アタシがコントの芸人として頭に浮かべるのは、
コント55号は別格としても、
ラッキー7とか
コントレオナルドとか
もう無いものねだりになってしまうものね。

やっぱ芸なんだよね。
欽ちゃんジャンプは芸でしょ?
ポール牧さんの指パッチンって芸でしょ?
レオナルド熊さんの(あの人はキャラもあるけど)ボヤキって芸でしょ?
ああ、ゆーとぴあのゴムパッチンも芸でしょ?
コントだってネタと芸なんですよ。

アイドルだって普通にできるコントを芸に持っていく事って本当に難しいんですよ。

もし、キングオブコントをメジャーに持ってくつもりなら、
レッドカーペットやアメトークなんかに出て才能を減らすことを避けて、
コントの作品を見せる場を提供しないと、難しいね。

今って、ネタがしょぼくても、芸がなくても、キャラが強烈だったら、勝てる時代なんだもの。

ネタを作る前にキャラが濃かったらそこでウケをとってしまうわけで、
いずれ、作品(ネタ)も芸も無用になってしまう。

アタシゃ思う。
コント芸人をもっと寄席に出そう。
寄席の客の目に耐える作品だったら、
絶対プロとして笑いが取れると思う。

プロのコントをテレビの前に引きずり出すのは本当はよくない。

そもそも、笑芸人のゴールはテレビ司会者じゃないでしょ?

あー、また言い過ぎた。

2008/10/12 15:41 | Comments(0) | TrackBack() | テレビ・ラジオ

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